データ使用量が少なければ大手を使う必要は無い
12月に入って、ドコモ・ソフトバンクといった大手キャリアから続々と新料金プランや新ブランドのニュースが出ています。
当ブログでも何度か紹介をしています。
[blogcard url=”https://smart-holic.com/【デメリットもある】nttドコモ新料金プラン「ahamo(/”]
[blogcard url=”https://smart-holic.com/【ソフトバンク新料金プラン】line使い放題で20ギガ/”]
このように、ドコモやソフトバンクが発表しており、21年1月にはauも対抗策を発表するとの事です。
そのニュースが出ると必ず出てくるのが
「大容量なんて使わない。3ギガくらいしか使っていないんだから、そっちを下げて」
とコメントする人たち。
…そもそも3ギガくらいのデータ使用量であれば、大手キャリアを使う必要が無いのですが。
わざわざ大手キャリアを使っている理由がわかりません。
家族で使っているから、というのであれば大手キャリアでもだいぶ安くはなりますよ。
仮に3ギガ程度であれば、ドコモなら最安2480円で使えますし。
それで安心感が得られたり、サポートが受けられるのなら、決して高くはないかなって思います。
災害時でも早く繋がりますよ。しかも、家族間の通話も無料です。
ただ、家族に電話しない、サポートなんかいらないって言うなら、急ぎ家族全員格安SIMに乗り換えた方が得です。
通信品質が、という人も多いですが、月3ギガなんてそもそもそんなことが気になる程使っていないじゃないですか。
なので、安心して格安SIMに乗り換えて月額料金を4割下げてください。
格安SIMでは3ギガなら月額で1600円程度ですよ。
4割下がりましたね!
「いや、ドコモが、ソフトバンクが、auが安くならないと…」
どんだけ大手キャリア好きなんですか?
そうやって文句は言うけど、結局乗り換えない人たちがいるから、大手キャリアは料金を下げないんです。
本当に月額料金を下げたいなら、こういった人たちが面倒がらず知識をちょっとつけて積極的に乗り換えをすることです。
そうすれば、大手キャリアも危機感を持って値下げしてくるかも知れません。
そのために私は情報発信をしています。自身でもドコモを使っている他に、当時格安SIMだった楽天モバイルを使っていて、現在はUN-LIMITを使っています。
端末はSIMフリーをずっと使っているのですが、特に困ったことはありません。
今回は、格安SIMの概要と乗り換え方法を解説します。
格安SIM(NVMO)のメリットとデメリット
格安SIMとは
格安SIMとは、大手キャリアよりも割安で使える携帯電話サービスのことです。
自社で通信設備を持っておらず、ドコモやソフトバンクやauの通信設備を借りて提供しています。
その分設備維持費がかからず、通信料を下げて提供できるという訳です。
ちなみに、通信設備を持っている会社をMNOといい、持っていない会社をMVNOといいます。
なので、もともとは大手キャリアの回線ということで、通信品質自体は問題ありません。
SIMというのは、SIMカードから来ています。
SIMカードとはスマホにこのようなカードが入っていて、電話番号や契約者などの情報がここに書き込まれています。
画像にあるようなピンを使い、初期設定時に自身で抜き差しをしなくてはいけないので、どこに入っているかを把握しておきましょう。
格安SIMのメリット
格安SIMにするメリットは2つあります。
1つは「月額料金が大手と比べ安くなる」
もう1つは「自分に合わせたデータ通信量を選べる」
この2点です。
月額料金が大手と比べ安くなる
例えば、月3ギガ未満であまり電話をしないという人がいたとします。
その場合はドコモであれば「ギガライト」というプランを契約するのが一番安いのですが、月額料金は家族3人で使って固定回線をドコモにして、ようやく2480円です。
もし何も割引が無いなら3980円となります。
仮にソフトバンクやauを使っていたとしても、ほぼ同じ内容になります。
割引後なら割と安いと思いますが、対象にならない場合はかなり多いです。
もし、ドコモを1人で使っていて、月3ギガ未満なんていう場合はすぐ格安SIMに乗り換えてください。
何もメリットがありません。
それに対し格安SIMであれば、同じ3ギガなら約1600円の月額料金です。
会社によって多少違いますが、大きな差はありません。
自分に合わせたデータ通信量を選べる
もう1つのメリットが、データ通信量のプランが多いという点です。
例えば、格安SIMの1つであるOCNモバイルを例に出します。
通話のできる音声プランの場合です。
通信容量・コース名 |
月額基本料 |
---|---|
1GB/月コース | 1,180円(税込1,298円) |
3GB/月コース | 1,480円(税込1,628円) |
6GB/月コース | 1,980円(税込2,178円) |
10GB/月コース | 2,880円(税込3,168円) |
20GB/月コース | 4,400円(税込4,840円) |
30GB/月コース |
5,980円(税込6,578円) |
細かいことを言うと、OCNモバイルではOCN光というサービスを提供していて、これとセットにするとさらに200円/月安くなるのですが、表が見づらくなってしまうので割愛しました。
これだけ見ても、大手より細かくプランがあることがわかります。
もっと細かいところもありますので、ご自身にあったプランがある会社を選びましょう。
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格安SIMのデメリット
月額料金が安くなって、しかも自分に最適なプランが選べる。
格安SIMは良いことが多いですが、デメリットもあります。
格安SIMのデメリットも2つです。
1つは「実店舗がほぼ無く、自分で初期設定含め行う必要がある」
もう1つは「通信速度が遅い時がある」
この2つです。
実店舗がほぼ無く、自分で初期設定含め行う必要がある
格安SIMの場合、実店舗がほぼありません。
イオンモバイルなど店舗があるケースもありますが、全体で見るとごく一部です。
その場合、どのようにして手続きをするのかというとインターネットです。
新規の申し込み手続きからプランの設定、スマホにSIMカードを挿して認識させ通信を使えるようにする。
もし不具合があったとしたら問い合わせはメールやチャット。
あまり詳しくない、という人には若干ハードルが高いです。
このデメリットが、格安SIMが浸透しない大きな要因だと思います。
ただ、飲食店でもテーブルまで持ってきてもらえるフルサービスのお店より、セルフサービスの方が全体的に安いですよね。
ガソリンスタンドでもセルフの方が安いです。
提供側の負担が減れば、当然価格は下がります。
もちろん多少の知識や実践が必要ではありますが、一度頑張るだけで月数千円の削減がずっと続きます。
例えば月2000円削減できたら、年間24000円安くなります。
安くしたいけどサービスは受けたい、というのは顧客のワガママです。
そんな都合の良い話はありません。
1年の中のたった1日です。それだけ頑張ってみましょう。
通信速度が遅い時がある
よく言われるのが、通信が混み合う時間帯は格安SIMでは遅くなるという事です。
これは、ドコモやソフトバンクやauから言わせれば
「混んでいる時は自社の顧客への通信を優先する。だからそっちは我慢して」
こういう事です。まあ、当然です。
混み合う時間はだいたいお昼時や夕方です。
お昼休みとか帰宅時でスマホを見る機会が多いからです。
ただ、そもそもそれが気になる人というのは比較的通信を多く使う人です。
画像の多いニュース記事とか、TwitterやInstagramで画像を見るなどはさすがに遅い時はあります。
いくら遅くてもLINEでメッセージを送る、受信する程度では遅くなりません。
今回、私が格安SIMをおすすめしているのは月のデータ使用量が3ギガを切っている方です。
そういった方であれば、多少遅いくらい気になりませんよね。
そもそも使っていないかも知れませんし。
なぜデータ使用量が少ないと格安SIMの方が良いのか
大容量を高速で通信する必要がないから
これは格安SIMのデメリットでもお伝えしましたが、格安SIMは通信速度が大手キャリアと比べたら遅いです。
そして、時間帯によってはさらに遅くなります。
通信速度が遅いと困るのは「動画」「画像」「頻繁に更新されるもの」この3点です。
具体的に言うと、Youtube、Instagram、Twitterです。
ですが、そもそもデータ使用量が少ない場合は、これらを積極的にやっていない方が多いのではないでしょうか。
もしくは家のWi-Fiで利用しているというパターンかと思います。
そういう方であれば、わざわざ外で高速通信をする必要がありません。
であれば、単純に月額料金が下がる格安SIMの方が適しています。
一点注意で、格安SIMにした場合にスマホは性能の高いものを持つのをお勧めします。
なぜかと言うと、ニュースや記事の読み込みというのは、通信速度以外にもスマホの性能によっても変化します。
単純に、高くて性能の高いスマホの方が表示が早いです。
「格安SIMは遅くて仕方ない」という方はスマホの性能を見直してみてください。
何年も前のスマホ使っていませんか?
通信速度が遅い上にスマホの性能まで低かったら、それは遅くて当然です。
月額が下がった分、少しだけスマホ本体に投資してください。
格安SIMは小容量プランで差別化しているから
先ほどのOCNモバイルのプランを見て頂いただけでもわかるかと思いますが、小容量のプランが格安SIMは充実しています。
大手キャリアから乗り換える方のほとんどが、データ使用量が少ない方です。
格安SIMで大容量を使うのであれば、大手キャリアと大差ありません。
データ使用量が少なく、大手キャリアに最適なプランが無いからこそ格安SIMを選びましょう。
格安SIMに乗り換える方法
ここからは実際に格安SIMへ乗り換える方法を解説します。
まずは現在使っている会社からMNP予約番号を取得する
電話番号を変えず、携帯会社を移る場合は「MNP(モバイルナンバーポータビリティ)」という手続きが必要になります。
これが無いと先へは進みません。
なので、現在使っている携帯会社から「MNP予約番号」という番号を取得する必要があります。
大手キャリアの場合はだいたい電話での対応が多いです。ネットでもできますが、わかりづらかったりします。
下記はドコモ、ソフトバンク、auといった大手キャリアのMNP予約番号窓口です。
・NTTドコモ 151(通話無料)
・ソフトバンク *5533(通話無料)
・au(KDDI)0077-7041(通話無料)
一点だけ注意点があります。
電話での受付を行なった場合、営業担当に電話口が変わり引き止めを受ける可能性があります。
例えば、機種変更のクーポンを出したり、乗り換え先のマイナス情報を言ったりしてきます。
もし、乗り換えを決めているのであれば相手にする必要はありません。
結局また自分に合わないプランで高額の通信費を取られるだけです。
必要ありません、とはっきり伝えましょう。
意外とあっさり引いてくれたりもします。
乗り換えたい会社へ申し込む
無事MNP予約番号を獲得したら、乗り換えたい会社へ申し込みをします。
その際は新規契約で申し込みをすれば大丈夫です。
インターネットでの申し込みが中心なので、慣れない人は時間がかかるかも知れませんが、それで月額数千円も安くなるのですから頑張りましょう。
SIMカードが到着したら今使ってるスマホに入れる
無事手続きが終わると数日後にはSIMカードが届きます。
それを説明書に従って、今使ってるスマホに入れ替えます。
もし、何年も前のスマホや性能の低いスマホを使っているようであれば、この機会に新しいものにするのもお勧めです。
それだけで読み込み速度が劇的に向上します。
通信速度のデメリットをスマホの性能で補う、というイメージです。
【まとめ】文句があるなら乗り換え、これをみんながやることが値下げに繋がる
今回の記事では、格安SIMにする理由、方法を解説しました。
総務省が携帯料金を値下げしろ、と言っても限界があります。
値下げしてないじゃないかと文句を言っているのであれば、自分が他社へ行きましょう。
それが大手キャリアにとっては1番の文句になります。
そういう人が増えてくれば、危機感を感じて料金を下げてくるかも知れません。
そうなったらまた戻れば良いだけです。
今は高額な違約金も取られませんので、気軽に携帯会社を乗り換えましょう。
例えば、家族でドコモを使っているのが自分1人、しかも少ない容量なんていう場合は急ぎ格安SIMに変えてください。
そのままでも何のメリットもありません。
ポイント還元などの長期利用優遇制度もありますが、そんなものは月額料金が数千円下がることに比べたら些細な事です。
難しいのは、生計が別の家族で家族割を組んでいる場合や、家族の中でデータ通信量が多い人がいる場合です。
そういった場合はトータルで考えて、一番良い方法を考えましょう。
基本的には使った分は使った人が払う、これで良いと思います。
これからは家族で囲い込まれるのではなく、個人で最適なプランや会社を選ぶ時代になってきます。
データ量が多い人はahamoやSoftBank on LINEを使えば良いのですから。
見てくれた人がスマホ生活を充実できますように。
今日もありがとうございました。