ドコモやソフトバンク、auなどの携帯ショップは街の至る所にあります。
こういったショップでスマートフォンを購入した事がある、という方は多いと思います。
中にはスマホに詳しくないし何でも良いから、と店員さんのおすすめを購入したという方もいるのではないでしょうか。
ここで質問があります。
『その店員さんは、なぜあなたにそのスマホを勧めたか分かりますか?』
こう思いますよね。
実はそうではありません。
ショップには販売ノルマが存在し、各スマホメーカーや機種ごとに1台販売する際のインセンティブが違います。
他には回転率を重視したり、誤った知識による先入観で満足度の低いものを販売したりしています。
今回は、携帯ショップの裏側として、スマホを購入する時にショップ店員の言う通りに購入してはいけない理由を解説します。
特に、おじいちゃんおばあちゃんが初めてのスマホにする時は、絶対におすすめのスマホを購入してはいけません。
他には、絶対に失敗しないスマホの選び方も5つご紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
携帯ショップがおすすめしたいスマホ4選
携帯ショップでスマホを購入する時、店員さんから
と言われて「特に決まっていない」と答えた場合、契約情報を確認してくると言われてしばらく待ちますよね?
実はこの時にどのスマホにしようか、オプションはどれを提案するかなどを決めています。
もちろん、これまで利用していた機種をベースに検討されますが、責任者からはこのようなスマホを売ってと言われます。
・メーカーからのインセンティブが高いスマホ
・在庫になってしまっているスマホ
・安くできるスマホ
・特定の客層用のスマホ
1つずつ解説していきます。
メーカーからのインセンティブが高いスマホ
スマホを作っているメーカーは多数あって、どのメーカーも自社製品が売れるように必死です。
携帯ショップなら確実にある程度の販売台数が予測できるため、メーカーや機種によってはインセンティブ(報奨金)を高額にしている場合があります。
ショップとしては1台売れるごとに得られる利益は多い方が当然良いので、インセンティブの高い機種を積極的におすすめします。
ただ、インセンティブの高い機種は高性能だけど高額、という機種が多いです。
私のいたところでは、だいたい「GALAXY」か「AQUOS」が多かったですね。
店によっては頭金を下げたり0円にしたりして、他の機種と違うという点を勧めるケースもあります。
高性能の機種を検討しているならうまく利用して欲しいですが、そうではないのであれば冷静に「本体の総額」で考えましょう。
在庫になってしまっているスマホ
これは小売店であれば普通なことではありますが、店員は在庫品ですとは基本言いません。
人気の機種なんですけど、ちょうど2台だけありまして…というような形で紹介します。
そして店頭で試せないスマホであることが多いです。
買ってから後悔しないように、
・いつ発売のものか
・どれくらいの性能か
・模型は無いのか
この3点は確認してみましょう。
本体を見ることはできませんが、模型はある場合が多いです。
良いなと思ったら最後に「値引き交渉」してみましょう。
こんな感じです。笑顔で聞いてみれば嫌な顔はされません。
私も、こういったお願いを何回もされましたが、笑顔で言われたら聞いてこようかなってなります。
店舗としても在庫にしたくはないので、多少は譲歩してくれるはずです。
値引きも上限がありますので、やりすぎだけは注意してください。
安くできるスマホ
こちらは、在庫品とかではなく単純に安くできるスマホという意味です。
機種変更では勧めるケースはなく、乗り換えや新規契約で勧めます。
本体価格1円という場合も多いですが、店頭で提案されるものは低スペックスマホです。
そのまま使っても1年もしないうちに動きがカクカクになります。
・スマホは自分で用意しておいて、1円で買う。
・買ったスマホはメルカリや中古店に売るとか、予備として持っておく。
こんな感じだとお得ですね。
1円のスマホでも性能がそこそこ高い、というスマホもあります。
こちらの記事で紹介していますので、合わせてこちらもお読みください。
特定の客層用のスマホ
シニア向けスマホなんかがこれですね。
こちらはショップ側からの誘導というよりは、先入観や思い込みが大きいです。
シニアで初めてだから、このスマホにする。
こういった考えが店員側にあるので、当たり前に勧めてきます。
実は販売したいスマホ以外ならどれでも良い
これまで店員側の目線から、販売したいスマホはどのようなものかをご紹介してきました。
では、それ以外のスマホについてはどうなのでしょうか。
結論を言うと、
と、次へ向けた準備をします。
というのも「機種変更」や「新規契約」という段階で一定のインセンティブがキャリアからもらえます。
それにプラスして特定機種のインセンティブという話なので、該当機種じゃなければ何でも良いっていう話になります。
なので、実はインセンティブ対象機種じゃなければ、そんなに知識が無いっていう店員の方が多いです。
ショップ店員はスマホに詳しいわけではありません。
らくらくスマートフォンなどのシニア用スマホは買ってはいけない
出典:ドコモオンラインショップ
今ガラケーを使っているけど、スマホに切り替えようとしているおじいちゃんおばあちゃんがいる方へ、
iPhoneじゃなくてもいいんですけど、らくらくスマートフォンだけは絶対にダメです。
なぜらくらくスマートフォンがダメなのかはこちらの記事で解説しています。
これだけはキャリアやショップの罠ではないかと思っています。
らくらくスマートフォンを購入すると絶対こうなりますよ。
操作がわからなくなってしまう
↓
周りで使っている人も、自分と同じで詳しくないから聞けない
↓
ショップに聞きに行く
↓
スマホ教室を勧められる
↓
操作方法の他にdフォトとかいちおしパックを体験する
↓
店員に勧められ、試しに使ってみるが難しい
↓
一番上に戻る
こんな無限ループが起きます。
コミュニティにもなっているのかも知れませんが、らくらくスマートフォンを一度でも買うとそれ以外の選択肢を選べなくなります。
それなら最初からiPhoneにしましょう。
iPhoneならこんなループは起きません。
絶対に失敗しないスマホの選び方5選
ショップ店員のおすすめには若干の罠も含まれていることがわかったところで、自分でスマホを選べるようになる選び方5選を紹介します。
これを覚えれば、スマホの購入で絶対に失敗しなくなります。
CPU、メモリを確認しよう
CPUとメモリという言葉をご存知でしょうか?
・CPUとはスマホの頭の良さを決める部品です。
・メモリとはスマホの作業効率を決める部品です。
スマホの性能を見る時に、この2つが特に重要になります。
それぞれ見方を教えます。
【iPhone】
・iPhoneであれば「A13」「A14」というCPU。
・iPhoneの場合は1機種だけなので、11を買おうか12を買おうかで大丈夫。
【Androidスマホ】
・AndroidはCPU性能が機種ごとに大きく違う。
・「Snapdragon(スナップドラゴン)」がAndroidスマホのCPU。
・この数字が大きいほど性能が高い。
・700より大きい数字だとサクサク動く。
・安い機種は400台とか600台が多い。
・400台は買わない方が良い。
続いてメモリはこれを見てください。
・RAMとも表記されることがある。
・4ギガが最低ライン、3ギガだと買わない方が良い。
・特にAndroidスマホを選ぶ時にはメモリは重要。
ぜひこれを参考にCPUとメモリを意識してみてください。
周りに同じスマホを持っている人がいるか
みんなが持っているものは良いものだという理論もありますが、ここでは「何かあった時に聞ける人がいるか」という意味です。
特に年配の方であった場合、シニア向けスマホを勧められるケースが圧倒的ですが、これでは周りには詳しくない人しかいません。
シニアの方にはぜひお子さんやお孫さんと同じスマホを持って欲しいと思います。
その方が、スマホを持つことによるメリットや便利さが段違いに上がります。
文字入力を実際にやってみる
スマホで一番多く使う機能は何だと思いますか?
実は文字入力です。
検索する時、メールやLINEをする時、電話帳を登録する時など様々な場面で必ず発生します。
その文字入力が反応悪かったらどうでしょうか。
例えば、
・タッチしてちょっとしてから反応する
・漢字に変換するとちょっとしないと次が入力できない
・文字が出てくるスピードが遅い
これじゃストレスが溜まって仕方ありません。
それを数年使い続けるなんて、無駄なストレスと無駄な時間がどれだけになるのでしょうか。
反応は早いに越したことはありません、実は同じくらいの性能でもメーカーによって違うことがありますので、店頭でデモ機を触れるなら必ず文字入力をしてみましょう。
色、持ちやすさなどの好み
ここは完全に好みの問題です。
ですが、一度買うと数年は使うスマホです。
何でも良いなら良いのですが、例えば片手で操作ができるか、とか音量や電源のボタン位置は押しやすいかなどは確認しておくことをおすすめします。
ケースはショップじゃなくても買えるか
これは、単純にショップで購入するケースが高すぎるからです。
同じようなケースで倍ほど値段が違う、なんていうのは日常です。
携帯ショップ以外でも購入できるよう、ある程度メジャーなものを選んでおいた方が無難なのかもしれません。
【まとめ】スマホは最もあなたの時間を使うものだから、自分で納得できるものを選ぼう
今回はショップの裏情報として、店員のおすすめだけではスマホを購入してはいけない理由と、スマホを選ぶ基準をお伝えしました。
スマホはどこに行くにも持ち歩きますよね。
そして、他のどんな機器よりも長い時間操作します。
しかも数年間は同じものを使います。
その長い時間をストレスが溜まる時間にするのか、便利さを受け取る時間にするのかはスマホの選び方次第です。
今回の記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
本日もありがとうございました。